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“のぼせ”や“冷え”はどうして起こる?
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“のぼせ”や“冷え”はどうして起こる?

2014年11月05日(水)4:05 午後
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~自然界のバランス理論をもとに体の状態を考える~

 “ほてり”や“ホットフラッシュ”、“冷え”を考える際に、とても重要な基礎理論をお伝えしていきます。

自然界では地球は太陽の熱で温められ、海や湖の水分が蒸発し水蒸気となって雲をつくります。やがて雲の水滴はある程度の重さになると雨となり降り注ぎます。しかし、もし太陽の熱が強すぎたり海や湖の水が少なすぎたりすると、大地は完全に干上がってしまうし、太陽の熱が弱すぎたり水量が多すぎたりすると、海や湖の水は十分に温まることができないため蒸発できません。自然が健全な状態を保つには、太陽の熱量と海や湖などの水分量のバランスが取れていることが大切なのです。

 この法則は、人間のカラダにも当てはまっています。風邪で熱が出ると額で体温を調べますね。冷え性の人が私の頭はなかなか温まらないというようなこともありませんね。やはり冷えは足元に起こってきます。カラダの中で熱を持ったものは上に昇りやすいですし、活動的です。冷えたものは、下に降りていきますし、動きが鈍いです。これは、水が冷えると氷となるし、温めると水蒸気になって上方へ昇っていくことと同じですね。自律神経失調症の方や更年期障害は“のぼせ”や“ホットフラッシュ”、“ほてり”を訴えることが多いですが、“のぼせ”や“ホットフラッシュ”は熱が上に昇ったっきり、下へ降りられない状態なのです。“ほてり”は、頭や手足の末端に熱がこもって巡りの良くない状態なのです。“首から上に汗をかく”というのは、“圧力鍋の蒸気”と同じで、下に降ろせない熱や水分を汗として体外へ逃がしているのです。もし、汗が出せなければ内圧が高まり大変なことが起こる可能性があるのです。ですから、自律神経失調症や更年期障害になった原因を追究することなく、無理に汗だけ止めようとするのは危険なことなのです。

    また、冷え症の方は水分を摂り過ぎてしまっているということが多いです。最近はニュースや健康番組などでも「1日に2L以上の水分を摂りましょう」などと盛んに言っていますね。しかし、水には熱を吸収するという性質があります。これは、雨が降った後に気温が下がったり、橋の上は凍りやすいことを想像していただくと分かりやすいと思います。自然界の動物は決して必要以上の水分を摂りません。それに、水分を採るのは、水分を外に出した後なのです。もしも水分が体内に十分に残っている時に、さらに水分補給をしてしまうとカラダの中に水が溢れてしまいます。そしてこの余分な水分は細胞の熱を奪うことになりますし、巡りの悪い水分は“川から溢れた水たまり”と同じなのです。初めはきれいな水であっても巡らなければ腐ってしまうのです。漢方では、中身の質よりも巡りを重視します。水分補給も、熱と水分のバランスを見ながら行わなければいけないのです。

このように、自然界のバランス理論を用いてカラダの状態を判断するのも、漢方の整体観の大きな特徴です。

 

 

参考:東洋医学基本としくみ/仙頭正四郎(西東社)

   漢方上手/三浦於菟(源草社)

   本格漢方2012・2013・2014(朝日新聞出版)

   中医臨床のための中薬学(東洋学術出版社)

   中医臨床のための方剤学(東洋学術出版社)

   生薬単(NTS)

   不妊は漢方で治せる/寺師碩甫(河出書房新社)

   漢方の知恵でポジティブ・エイジング/木村容子(NHK出版)

   漢方・中医学講座/入江祥史(医歯薬出版)



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